今回は塾の先生の離職率の話です。
塾の先生の離職率は高いと言われています。
なぜ高いのかを考えてみました。
ちなみに私の働く塾では、過去3年以内に入社した新入社員全員が辞めています。
過去のブログもご覧ください。
~目次~
まさかの離職率100%
冒頭でも書きましたが、塾の先生の離職率はかなり高いと言われています。
(他業種に比べて1.5~2倍くらい)
私が働いている塾では、過去3年以内に入社した新入社員が今はもういません・・・。
大手の塾ではないので毎年新卒で入社するのは5名程度ですが、全員が辞めています。
早くて半年。長くても2年。
入社しても辞めずに続けているのは、前職も塾だった途中入社の先生たちです。
なぜ続かないのか
なぜ長期間続けることが難しいのかを考えてみました。
勤務時間が変則的
前回のブログでも書きましたが、勤務時間は基本的に午後からです。
仕事が終わるのは23時頃。
昼夜逆転生活になります。
これにより体調を崩す先生もいます。
また、仕事終わりに遊ぶこともありません。
嫌いな上司と飲みに行く必要はありませんが、友達付き合いも減ります。(笑)
友達「今度飲みに行かない?」
私「いいよ、いつにする?」
友達「金曜の仕事終わりはどう?」
私「仕事終わるの23時だけどいい?」
友達「・・・。」
って感じです。(笑)
長時間労働
普段は日曜・祝日が休み。
でも夏期講習や冬期講習、受験期は休みが大幅に減ります。
10連勤なんかは当たり前です。
年間休日は70日ほど。
(ホワイト企業は年間120日。105日を下回るとブラック企業だそうです。笑)
もちろん大手のように講師の数が多い塾は違うかもしれません。
でも私が勤務するような小規模の塾では、よくあることです。
有給は最低限
「よし、最近休んでないから有給を取ろう!」
これもそう簡単にはいきません。
休んだ分の授業を振り替えなければいけません。
他の先生に空きがあれば担当を代わってもらいますが、空いている先生がいなければ自分でどうにかする必要があります。
最悪、休んだ分どこかで休日出勤です。(笑)
はたして、それを有給消化というのか??
唯一有給が取れるのは3月。
受験が一段落する時期だけ、授業がスカスカになるので有給取得ができます。
この期間に法律で定められている5日間を取得します。
求められる仕事量が多い
「勉強が苦手な子どもに勉強が好きになって欲しい!」
「志望校に合格させてあげたい!」
そう考えて塾に就職する先生も多いですが、現実とのギャップに驚くことになります。
現実は授業以外の仕事が多いです。
特に営業系の仕事。
生徒数や売り上げにノルマがあるので、それを確保するのに必死です。
特に長期講習に対する売り上げノルマは厳しいです。
それをクリアするために家庭1件1件に電話をかけて営業を行います。
その他にも保護者面談や、文書作成、アルバイトの管理など様々。
「勉強を教えたくて入社したのに想像と違う・・・。」となるわけです。
まとめ
「学校の先生はブラックだ!」なんてニュースや記事をよく見ますが、「先生」という職業は同じような感じです。
しんどい時にも「生徒のために」と考えて頑張っているのだと思います。
改善が必要な問題ですが、なかなか難しい事です・・・。
それでは、また次回。